皮膚科医のつぶやき~vol.1~ 「トリミングサロンでのリスクマネジメント出来ていますか? -牽引性脱毛について-」

 

今回のブログでは、トリマーさんにぜひ知っておいて頂きたい内容を1つお伝えします!

 

Vet Derm Tokyo所属皮膚科医の江角真梨子です 

本日スキンケアセミナーにご参加して下さって方誠にありがとうございました!

様子は近日アップさせて頂きますね!

 

突然ですが、トリミングサロンはワンちゃんの皮膚・被毛をツヤツヤ・スベスベ・可愛く・かっこ良くしてあげる空間ですよね

飼い主様もそれを期待して、来店されていると思います

 

その為、

トリミングサロンでの皮膚トラブルはクレームになりやすい

ですよね?

 

皮膚トラブルでのクレームは大きく分けて3種類あります

①防げないもの

②皮膚トラブルは防げないけど、事前に話しておけばクレームは防げるもの

③皮膚トラブルも防げて、結果クレームも防げるもの

 

①は仕方がないとしても、②と③は知識と説明方法で防ぐことができます

せっかく良い仕事をしたのに、ちょっとした事でクレームになってしまうのは非常に勿体ないので、

こちらのブログを通して情報を共有させて頂きますね

 

今日のトピックは牽引性脱毛です

牽引性脱毛とは?

トリミングサロンでシャンプーをした後、ワンちゃんにリボンや髪留めを付けることがあると思います

帰宅してから数日後〜数週間後にリボンを取るとそこがハゲていることありませんか?

或いは、ハゲましたと言われた事ありませんか?

これは、局所に力が加わることで毛が抜けてまい脱毛が起こるという症状です

これは中々毛が生えてこない 或いは 一生生えてきません

 

少し詳しい説明をすると、犬では以下のような報告がされております

急性期→クリップ、ゴムの解除で再生する

慢性期→脱毛は永久的

 

なので

「ウチの子ハゲちゃったじゃない!これ生えてくるんでしょうね!?

生えて来なかったら、あなたの髪も同じようにしてやるからね!!」

というクレームが発生してしまう可能性があります

 

可愛くしてあげたいという一心が、クレームに繋がる事がないようにしましょうね(^^)

治療は出来る?

 

確立された治療は現在のところなく、選択肢は以下となります

・血流改善薬(飲み薬)

・病変部の外科的切除(脱毛部を取ってしまうという事です)

 

祈りながら飲み薬を飲んでもらうか、

全身麻酔をかけて手術をするか、というどちらも中々辛い選択肢ですね

 どう気をつければよい?

 

治療がいまいちであれば、予防に力を入れるのが最善策ですね!

私が考える予防策は以下の通りです

・きちんとペーパーを挟む(力を分散する作用があります)

・「家についてしばらくしたら、取ってあげて下さいね」と伝える/紙を渡す

 

2つ目が何よりも大切ですね!

「何も言われなかったから1ヶ月付けっぱなしにしてました」なんて言われないように気をつけましょう!

ヒトにおける牽引性脱毛症は?

 

牽引性脱毛症はヒトでも起こります

特に多いのはバレリーナの方々です

ポニーテールなどのヘアスタイルで長期的に特定の頭皮が牽引されることによって起こります

時折バレエ少女を見かけるのですが、ピシッとした髪型をしていますよね

 

とても凛々しくて格好良い髪型であるのですが、

実は牽引性脱毛症が起こる可能性が高い髪型でもあるのです

 

身近にバレエやっている方がいたら、教えてあげてくださいね!

トリミング後の皮膚トラブルは非常に勿体ないので気をつけていきましょうね!

 

皆様から頂いた質問に対して、皮膚科医がお答えしていきます

疑問がある方はコメント、メッセージでお尋ね下さいませ

 

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