皮膚科医のQ&A ~vol.7~ 「バイキン?細菌?移る?治る?」

今回は、

「皮膚に赤いぶつぶつや、ニキビのようなものができていてなかなか治りません…」

という相談です

この写真は膿皮症といって皮膚に雑菌が増えている状態です

“とびひ”という人の皮膚病を聞いたことがありますか?

細菌が皮膚に感染することで発症する病気です

この病気にあたる犬の皮膚病が“膿皮症”です

ヒトに移るの?

膿皮症の原因は、ブドウ球菌という細菌の1種です

ブドウ球菌は、犬の皮膚や耳などにみられる常在菌(健康な状態でも存在する菌)ですが、何らかの原因で過剰に増殖することにより皮膚病を引き起こします。

人で感染症を引き起こす黄色ブドウ球菌とは種類が異なる為、犬から人へ感染する事は稀です

しかし、『犬に噛まれた』『濃厚に接触した』場合などは手洗い・消毒をすることをおすすめします

また、基本的に犬から犬へも感染しないと言われております

原因は?

突然ですが質問です!

犬の皮膚人の皮膚ではどちらが分厚いでしょうか

正解は、、、

人の皮膚です!

ご存知でしたか?

イメージ的に犬の皮膚の方が分厚い気がしますよね

犬の皮膚は毛に覆われており、外部の刺激から守られている為、人の皮膚より薄いです 薄い皮膚では細菌が皮膚に侵入しやすい為、皮膚の細菌感染が起こり易くなると言われています また、犬の皮膚のpHがアルカリ性である事も、細菌感染が起こりやすい原因の一つであると言われております(人の皮膚のpHは弱酸性)

また、アトピー性皮膚炎やその他の皮膚病(感染症、先天性の皮膚疾患、ホルモン疾患など)を発症している犬でも、二次的に膿皮症が発生しやすくなります

どうすれば良いの?

これは立派な皮膚病ですので、診断と治療が必要になります

そのため、動物病院への受診を勧めます

病院で診断された後

・抗生剤

・外用消毒薬

・抗菌シャンプー

などが処方されると思います

シャンプーはサロンや自宅でもできる治療ですので、正しい方法で処置してあげて下さいね

動物病院いけない人用

何らかの理由で動物病院行けない人にはこちらをオススメしております

消毒成分と保湿成分を含んだスキンケアスプレーで、実際の膿皮症症例でも効果が認められる優れものです

http://www.para-sol.jp/product/dearmacare-spray/

1週間試してみてよく治らなかったら動物病院に行く、という使い方がオススメです

膿皮症の予防は?

人と同じで、皮膚のバリア機能を高めるスキンケアが大切です

具体的には、定期的なシャンプーや保湿による強い肌作りがポイントとなります

犬にもシャンプーや保湿剤の“合う合わない”があるので、自分の子にあったものを探す事も重要ですね!

皆様から頂いた質問に対して、皮膚科医がお答えしていきます

疑問がある方はコメント、メッセージでお尋ね下さいませ


カテゴリ

ひふのブログ

最新記事